【賃貸住宅の防音性能】騒音トラブルやストレスを回避するために重要なのは「窓」

騒音に苦しむ女性のイラスト

3月は、進学や転勤など、引っ越しが多い季節で、引越し業者さんが、一年中で一番忙しい時期なのだそうです。

引越しに伴って、新しく生活するお家を、賃貸で契約する方は多いと思います。

マイホームの住み替えをしている私たちも、現在は賃貸住宅で仮住まいをしています。

現在の私たちの住まいは、駅が徒歩7分、郵便局や病院、コンビニが徒歩圏内という、とても便利な立地条件なうえに、比較的家賃が低めだった住宅を、偶然見つけて借りることができたのですが…

家賃が安いには、安いなりの理由が山ほどあったのです。

「便利」「安い」という条件は、すごく魅力的なのですが、約半年ほどの仮住まいとわかっていても、それでも我慢できないくらいの大きなストレスを感じながら暮らしています。

それこそ、数年の長い生活を過ごす予定のお部屋なら、特に見落としたり妥協しない方が良いのではないかと思える、借りるお部屋の防音性能について、賃貸契約をする前に、しっかりと確認しておくことを、強くおすすめしたいと思います。

騒音トラブルは多いのが現実

騒音で迷惑な家のイラスト

車の騒音やカラオケの他にも、日常の生活音が原因の騒音トラブルは多いようです。

上の階の騒音や、階段の音、子供の声やペットの鳴き声など、苦情を伝えられずに我慢している方も多いのではと思います。

防音性能が低い建物の場合、音は壁を伝って部屋の中に流れ込んできます。

壁にもたれかかるだけでも、音が壁から体を伝って聞こえてきます。

現在、ウチでテレビを見るときの音量は、35~45という普通なら爆音レベルの音量です。それでも、場合によっては聞こえないときもあるほです。

車の走行がピタリと途切れるときがあると、あまりの音の大きさに慌てることになり…こんな環境で暮らしているのかと、車の走行する音を憎らしく思うことがほぼ毎日です。

賃貸契約で必ず確認したいお部屋の防音性能

賃貸住宅をチェックする項目のイラスト

現在のウチの間取り図と、建物の前面を走る幹線道路です。

賃貸住宅の建物は、とても古い感じの5階建ての鉄骨住宅です。

この建物の騒音の1つめは、前面の幹線道路を24時間絶え間なく走行する、自動車と大型トラック、バイクの走行音と、走行時の風の振動が、建物の壁を通して伝わってくることです。

車のエンジン音も騒音ですが、タイヤがアスファルトと接触して発生する音(ロードノイズというようです)が、不快音というよりも、あまりの大きさに不安になることもあるくらいです。

2つめの騒音は、建物の1階と道路を挟んだ向かいにある、カラオケスナックです。夜中の12時を回っても聞こえてくる、2件のスナックからの大熱唱にはかなり弱り気味。

なので、夜になると自動車とカラオケの騒音が、交互に聞こえてくることになります。(たまにダブルになることも…)

車の騒音が途切れるとカラオケが響き渡り、同じぐらいの音量だと両方聞こえることに…。

そして、騒音の一番の原因は、建物が古くて防音性能が低いからなのだろうと思うのです。

「古い=現在の建築基準では立っていない建物」ということなので、遮音と吸音という防音に対する性能が低い建物です。

防音性能が低い大きな原因は「窓」

勉強部屋のイラスト

この賃貸住宅で6カ月住んで気づいた点は、防音性能が低い部屋の一番の原因は、やはり「窓」にある!ということです。

1.窓が一重サッシ

住んでいる部屋の窓は、一重サッシの窓です。サッシが二重になっている窓の方が、防音性能が高いです。

ペアガラスと二重サッシは違います。サッシの枠にもう一枚窓をはめ込むのが二重サッシです。

そして、一重サッシは窓枠の気密性が低いので、窓を閉めても隙間から外の音が入り込んできます。

2.大きな窓が道路に面している

壁よりもガラスの方が騒音が伝わるので、できれば交通量の多い道路と窓は、向かい合ってない方が、音の伝わりが少ないです。

大型のトラックが走行すると、風圧が窓を揺らして大きな振動になって部屋中に響きます。

なので、部屋の中に騒音を伝えてくるのは、やはり「窓」なのです。

壁の厚みと窓の厚みを比べれば、窓の方が薄いので、音が伝わりやすいのは当然なのですが…

騒音を少しでも軽減する方法

騒音の一番の原因が窓だとわかって、家主さんにそれを伝えたところで、実際にはなかなか改善は期待できないと思います。

なので、少しでも改善できないかと考えて、ベッド位置を変えてみました。

間取り図と騒音のイラスト

騒音が伝わってくる壁から離してベッドを置いてみました。

そうすると、騒音の大きさに変わりはないですが、騒音が伝わってくる窓や壁から離したことで、体に響いてくる振動の伝わり方が、少し小さく感じるようになりました。

それまでは、音と振動が体の中に入って、通り抜けていくように感じていたのですが、離れたことで音や振動から距離を置けたようなのです。

眠る間だけの改善ですが、少し眠りにつきやすくなりました。

賃貸住宅を契約される場合のチェック項目の1つは「窓」

窓辺で赤ちゃんを抱いている女性のイラストたとえ、短期間の契約であったとしても、借りる部屋の防音性能は、かなり重要なチェック項目だと感じて暮らしています。

幹線道路や交通量が多い道路の近くに住宅を借りる場合は、「窓」の確認もしっかりすることが大切だと思います。

「一重サッシ」より「二重サッシ」を、それ以外なら防音性能が高い「ペアガラス」を使っているお部屋を借りる…ということも気にかけて検討されてはと思います。

騒音になるお店などの営業時間の確認や、階段に近い部屋では、階段を上り下りする音や振動も、最初は気にならなくても、徐々にストレスを感じることになるかもしれません。

あくまでも、私が現在暮らしている住宅について感じたことなのですが、騒音でストレスを感じる生活は、とても疲れてやる気や気力を削がれていゆくものなので、快適で安らげるお部屋探しの為に、少しでも参考にして頂けたらと思います。