できるだけ生活感がない、スッキリした空間で暮らせたらと憧れますが、モデルハウスのようにおしゃれな雰囲気をつくることはなかなか難しいです。
ですが、あまり気に留めて考えたことがなかったあるモノの色で、部屋の雰囲気が劇的に変わることを知りました。
部屋の印象は、窓枠・ドア枠・巾木(はばき)・廻り縁(まわりぶち)の配色で変わる?
最初の画像の別角度、ドア側からのキッチン方向の見え方です。
白で統一された空間は、とてもスッキリと洗練された上品な印象を受けます。巾木と廻り縁も白なので、違和感なく部屋に溶け込んでいます。
床や壁の色と同色にすることで、目立たないスッキリした印象になるようです。白いドアというのも、とてもおしゃれで素敵です。
白で統一されたデザインには憧れますし、ホントにすごく素敵なのですが、生活している中で、どうしても汚れが気になりそうな気がして思い切れませんでした。
巾木(はばき)・廻り縁(まわりぶち)とは何?
初めて聞く言葉で、新居の間取りの良い案をネットで探しているときに偶然知った情報でした。この部材の配色をどうするかで、部屋の印象が違ってくるようなのです。
以前の住宅が、上の画像と似たような印象のお部屋だったのですが、巾木や廻り縁、ドア枠や窓枠についてなど考えなかったので、知ったときは「そうなの!?」と、半信半疑でピン!とはこなかったです。
巾木(はばき)とは?
巾木(はばき)とは、部屋の床と壁との境にある縁取りのようなもので、見切り部材のひとつです。床材と壁のつなぎ目をきれいに見せる役割や床と壁の隙間から冷暖房の熱が逃げるのを防ぐ役割があります。
その他にも、掃除機をかける際にヘッド部が壁に当たったり、床にワックスをかける際、壁紙にワックスがついてシミにならないよう保護してくれる役割などもあります。
廻り縁(まわりぶち)とは?
天井と壁の接するところに取り付けられる見切り部材のひとつで、天井と壁の境目をきれいに見せる役割があります。
木造住宅では、湿気や気温の変化で骨組みの木造が多少動くことがあり、天井と壁の間に隙間ができることがあるようです。そんなときに隙間を目立たなくしてくれるのが廻り縁です。
見切り部材とは?
天井材と壁紙、床材と壁紙など、違う材質がぶつかり合う部分を美しく納めるために取り付ける部材です。
巾木・廻り縁・ドア枠・窓枠に合わせる色で部屋の印象が大きく変わる
巾木を濃いブラウンにした部屋は、引き締まった印象に見えます。
下の2パターンの画像でもわかるように、床とドアに壁紙とは違う色を使った場合、巾木とドア枠、窓枠に持ってくる色の組み合わせで部屋の印象が大きく変わります。
ドア枠をドアと同色に、巾木を床材と同色、キッチンカウンターの開口部はドア枠に合わせて縁取られていて素朴で柔らかい感じの雰囲気です。
こちらの部屋は、床と同じ濃いブラウンの巾木を使ってシックな雰囲気です。
我が家も壁紙は白にしたのですが、ドアの色は白ではなく上の画像のような濃いブラウンにしました。そんな場合のドア枠は、どちらに合わせるのがスッキリ見えるのでしょうね?壁紙に合わせて白に?それともドアと同色?
最終的には住む人の好みで決めることになると思うのですが、専門家の方に助言を求めた場合のおすすめはどちらなのでしょうね?
今回、偶然にもこんな貴重な情報を知ることができたので、巾木とドア枠については、担当の営業さんに嫌がられるくらいしつこく確認して決めることができました。
結局、ドア枠の色は、壁紙に合わせて白にしたのですが…ドアを開けているときと閉めているときの印象が少し違ってくるような気がしています。
限られた少ない予算なので、りっぱな家を建てることはできないですが、少しでもおしゃれでスッキリとした印象の暮らしやすい家ができると嬉しいです。
完成した我が家は…
そうして完成した我が家ですが、窓枠、ドア枠、巾木は白に、廻り縁はオプションでしたので予算を考えて取り付けないということになりました。数年後のメンテナンスを考えると、廻り縁はあった方が良いのでしょうが…
我が家の壁紙と天井の境目は、こんな感じに仕上がりました。廻り縁なしなのですがこれもこれで良かったかもということで満足しています。
天井も壁と同じ壁紙を使って白に、窓枠、ドア枠、巾木も白にしたことで、すっきりとした印象になりました。狭いリビングでも広がりを感じることができてゆったりと暮らすことがています。
巾木やドア枠の色などは、あまり深く考えず簡単に決めてしまっただろう部材なので、今回、偶然にも知ることができて良かったです。機能的な役割だけではなく、空間のイメージを大きく変える重要な部材でした。