先日、地縄立ち合いがありました。
地縄立ち合いとは建築工事の最初の作業で、宅地に設計図どおりに縄を張って、実際の建物の配置を決めます。建物の外周に縄やビニールひもを張って、地面に建物の位置を表す作業です。
建築する新居の地縄張りを終えた土地
宅地の奥から見た画像です。
張られた地縄を図面と照らして誤りがないか説明を受けながら確認してきました。
最近は、実際に縄を張ることはないようで、ビニール紐を代用で使うことがほとんどのようです。
道路側からみた写真です。
白いビニールひもが張られているのですが、わかりにくいです。
赤い▲印の場所が玄関になる場所だそうです。
現場監督さんの説明では、家の外壁を張ったりするので実際の出来上がりは、地縄から更に10cmほど外側になるそうです。
そして、玄関の▲印から前に約30cmくらいまで玄関ポーチのタイルが張られます。
外壁の後退距離の制限があるので…
宅地が第一種低層住居専用なので、建築基準法の規制から四方向に決まった距離を取る必要(外壁後退距離制限)がありました。
写真ではわかりにくいので線でなぞった画像が下です。
外壁後退距離制限とは
外壁の後退制限というのは、低層住宅の良好な住環境を得るために、建物が宅地いっぱいに建つことがないよう、圧迫感や密集感がなく、建物と建物の間に一定の空間ができることで、日当たりや風通しのよさなどを確保できるようにするための規制です。
なので、私たちが建築する建物は宅地のどの辺にも寄ることができず、やや北東寄りの真ん中あたりに建つことになります。
お隣の敷地境界線まで1.5Mの距離をとるように決められています。
ここは、北側のお隣宅との境界になります。ここが1.5Mで一番距離が短くなります。
地縄張りから見えてきた問題点…駐車場をどこにすればいい?
道路側から見た宅地です。
建物を建てる決まりの中に、道路から宅地までに地面の高さ制限があるそうです。
正確には、前の道路に設置されている汚水のマンホールを0cmとして、そこから110cm上に建てることという制限です。
ほぼ現在の地面の高さなのだそうで、このまま上に建つそうです。
道路と同じ高さならもっと使いやすいのにと思ったり…
わかりやすくするために、駐車場になるあたりに印をしてみたら、何となく問題点が見えてきました。
手前の土地が下がって見える箇所は、深基礎になるのでどんな様子に仕上がるのか全く想像がつきません。
基礎工事が済んでから実際に見て確認しないとわからないですが、玄関までどうやってたどり着けばいいのでしょうか? (〃艸〃)ミチガナイキガスル?
玄関の前はやや坂道です。途中から少し傾斜が大きくなっているので、高齢になったときのことを考えて計画しなければ、後々困ることになりそうです。
初めのころは、駐車場から玄関まで緩やかな坂道にしてしまう計画だったのですが、車を玄関前まで持ってこれるだけ土地が残るのか心配になってきています。
図面上は縦に車が二台置けていたので、単に狭く見えるだけなのだと思います。
傾斜を少し緩やかにできるのなら、やはり車は宅地の奥の玄関のすぐ近くまで乗り入れられることがベストなように思います。
大きな課題はココの道路側の傾斜地
地面から突き出ているのは、下水の排水管だそうです。
この排水管の高さを処理するために、道路に面した傾斜地をどうするかを、来月中に決めなければならないようです。
傾斜のまま利用する方が外構費用は抑えられるようで、上の敷地の高さに合わせて土留めをするとなると、コンクリートか石積みの擁壁になるので費用がすごくかかるようです。
外構の費用をできるだけ抑えたいことと、最近の地震も考えると高い塀は避けて、傾斜のままで土留めに植物を使う方法が、外観的にも美しくて安全に思えたりします。
傾斜地の外構を決めるときに、駐車場についてもなるべくなら決めておく方がいいような気がしています。
地縄立ち合いは本来なら地鎮祭を行う日なのですが…
日本の習わしなら、この地縄張りの後に地鎮祭を行うのですが、私たちは地鎮祭はしませんでした。
地鎮祭は、新しく住む土地の神様へのご挨拶と建築中に事故や怪我がないことを祈る祭事です。
建売住宅の建築時は、行わないことがほとんどのようです。また、注文住宅についても、最近は行わない施主さんが多くなっているようです。
とは言ってもこれからずっと暮らす土地なので、神様へのご挨拶はしなければと思い、敷地の四隅を「お塩、お米、お酒」でお清めしてきました。
来週からいよいよ基礎工事が始まります。