新居の間取りで垂れ壁(たれかべ)を考える…その場所に要る?要らない?

リビングでくつろぐ女性のイラスト

垂れ壁というのは、天井から垂れ下がった壁のことで、下がり壁とも言うのですが、この壁があるとないとで、部屋のスッキリ感が変わってくるようです。

ウチも新居の間取りを考えるときに、垂れ壁をつけるかなくすかで、悩んだ場所が2か所ありました。

洗面所の入り口の垂れ壁について…

洗面所入り口の垂れ壁なしのイラスト

上の画像は、ウチの間取りの一部でキッチンから洗面所への通路です。

赤い枠で囲った垂れ壁をありにするかなくすかで悩みました。(画像、わかりにくいかもしれないですが…)そして、悩んだ末になくしてもらいました。

担当の営業さんは、「キッチンから通路、通路から洗面所と用途が変わる境なので、垂れ壁はあった方が良いと思います」と、丁寧に説明してくださったのですが、それでもなくしていただきました。

この画像は、私たちが見比べてイメージしやすいように、垂れ壁があるパターンとないパターンの画像を、営業さんがわざわざ作ってくれたものです。

洗面所入り口の垂れ壁ありのイラスト

画像の右側に対面キッチンがあって、システムキッチンを囲う腰壁と吊り戸棚を囲う垂れ壁があります。

私たちは、今回の間取りでキッチンの垂れ壁をあえて設置したのですが、最近はキッチンを広く開放的に見せたいという理由で、吊戸棚を囲う垂れ壁をなくすことが多いようです。

キッチンの垂れ壁を設置して、通路の垂れ壁をなくすなんて矛盾なのですが…。

これまで垂れ壁がないキッチンを15年間使ってきて、色々な不便を感じてきたので、その不便を考えた上で垂れ壁があるキッチンにしました。

シューズクローク入り口の垂れ壁について…

シューズクロークの垂れ壁なしのイラスト

あともう1つ、垂れ壁をなくしてもらった場所があります。

ここは、玄関のシューズクローク入口の垂れ壁です。ここの垂れ壁もなくしました。

シューズクロークの垂れ壁ありのイラスト

2つの垂れ壁をなくした理由は、家の中をスッキリ見せたかったからなのですが、この入り口も垂れ壁があるのとないのとでは、まわりの印象がかなり違ってきます。

キッチンの垂れ壁については下の記事に。

垂れ壁(たれかべ)は下り壁(さがりかべ)ともいう

キッチンのイラスト

垂れ壁は、下がり壁ともいうようです。ただ、垂れ壁と下がり壁を分けて考えることもあるようです。

下がり壁とは、単に天井から垂れ下がった壁のことです。

下がり壁でも、防災のための防煙垂れ壁として天井から50㎝以上下がっている壁となると、下がり壁とは言わず垂れ壁というようなのです。

火災が起きると、煙は天井を伝って室内に広がります。

垂れ壁には、その煙の流れを防ぐ役割があります。

火災では煙も人の命を奪うものなので、垂れ壁の設置は意味があるとのことです。

キッチンの調理器具にガスコンロを使用する場合は垂れ壁を、垂れ壁を設置しないのであればガス器具のまわりの壁には不燃材を使うなど、法令で義務づけられているようです。

キッチンの垂れ壁のイラスト

単に、垂れ壁が邪魔なのでなくしたいと考えても、場所によってはできない場合もあるそうです。(IH調理器具に対しての義務はないようです。)

上の2つの垂れ壁を問題なくなくすことができたということは、どちらの壁も下がり壁だったのだと思います。

ただ、垂れ壁をなくした決断が良かったのか失敗かは、実際に住んでみないとわかりません。

室内の見た目だけでの良し悪しの判断は、暮らす人の好みによって分かれるところなので、後はなくしたことで部屋がスッキリしていい感じになるのか、考えもつかない不便を体験することになるのか…。

どんな感じに完成するのか楽しみと不安が半分半分です。

家の間取りやデザインを考える時、提示される資料だけでは想像がつかないことが多くて難しいです。