新居を建てる土地探しで、私たちが陥った失敗談について書きたいと思います。
できるだけ手頃な価格で、なるべく環境が良くて便利で住みやすい、あるはずのない「掘り出し物」を探して、大迷走していたときの失敗談です。
不動産会社の話では、昔のような未公開物件というのは、ほぼ無いという説明だったので、土地探しは主に「SUUMO」や「アットホーム」などの情報サイトで探して、気になる物件を見つけたときに不動産会社へ問い合わせるという方法でした。
不動産会社からも物件を紹介して頂くことは勿論ありますが、提示される物件の殆どは、情報サイトで見たことがある土地ばかりで、中々気に入った物件を見つけられずにいました。
それでも、たまに新着物件が掲載されるのであきらめずに探す中で、1件の良さそうな格安物件を見つけて、週末にはその土地を見学していました。
1件目の失敗…公道に接していない土地とは?
その土地は、古家を解体して更地にした、平坦な40坪程の四角に近い土地で、私たちが希望する住宅の建築も可能だと、土地の見学に同行してくれた、建築会社の営業さんが話してくれました。
その土地について気になる点が1つあって、土地が接している道路が公道ではなく、位置指定道路だということでした。
私たちは、敷地内に自動車を駐車したいと考えていて、その土地は一番奥にあったので、全てのお宅(6軒)の前を通る必要がありました。
そして、その6軒のお宅の中に駐車場がある家は一軒もないという古い住宅地で、みなさんの家の前(私道)には原付バイクが止めてありました。
ですが、土地の仲介に入ってくれたのは、建築会社が委託している不動産会社でしたし、その不動産会社の営業さんからも「かなりお得な格安物件です」と、熱心に勧められたこともあって、その日のうちに購入を決めたのですが…。
位置指定道路ってなに?
位置指定道路というのは、公道に接していない土地を持つ人たちが、公道に接するためにそれぞれの土地を出し合って、行政に道路として申請した後に認可を得て使っている私道(建築基準法上の道路のひとつ)です。
仲介に入った不動産会社の営業さんからは「私道(位置指定道路)の幅は4mあるから自動車の通行は可能で、ご近所にも問題なく車が通れるように取り決めはできます」という説明がありました。
ですが、私道はそれぞれが出し合った土地なので、手前のどれかのお宅とトラブルになったら、その日から永遠に利用しにくい気まずい道路になります。どんなに考えても、後々トラブルになる不安を消すことができずキャンセルしました。
古くからある住宅地で、自動車で通行するのが私たちだけとなると「気まずくなる=住めなくなる」のような気がしました。
避けられるトラブルはなるべく避けたいので、そんな心配をしながら暮らすのはストレスです。
後日知ったのですが、位置指定道路については、土地を売るときや上下水の新設などで道路を掘るときなど、所有している全員の承諾を貰う必要があったり、道路の補修をする時の費用は、道路を管理する全員で分担するようです。
また、自動車が通行できない場合もあるようでした。
2件目の失敗…道幅が狭すぎてトラックが入らないことが判明!
2件目の土地は、駅が近いとても便利な所にありました。土地の広さも40坪ありましたが、古家付きの物件でした。
古家を解体して建てることも可能なので、現地を見学したのですが、やはりこの土地にも気になることがありました。
事前に建築会社に確認したところ、土地までの道幅が狭すぎて2トントラックが入らないことが分かったのです。
その場合には、途中で資材を軽トラックに積み替えることになり、その分の費用が余分に必要になるどころか、その土地だと建築を請け負うのは難しいとの返事でした。
そんな理由から、2軒目の物件も契約には至りませんでした。
掘り出し物の物件探しに翻弄されて…
2軒目の土地を相談したさいに、建築会社の所長さんから「掘り出し物の土地はないですよ。そんな土地があっても、私なら怖くて買えません」と、アドバイスされた言葉がきっかけで、私たちは頭を冷やすことができました。
そして、探す土地の条件を再度見直して、私たちが購入できる土地の価格を、建築に必要な最低限度の坪数で割って、購入できる土地の坪単価を計算して、その条件に当てはまる土地の中から探すことに決めました。
購入できそうな地域は減ったのですが、一般的な価格で売られている中での、土地探しができるようになりました。
価格が低く設定されている土地には、相応の理由があって掘り出し物ではなく、その理由をクリアできる人でないと購入できないことを知りました。
最初の土地は、車が必要でないか、近くの有料駐車場を契約できる余裕があれば購入できます。2件めの土地も、車の問題と建築する資金に余裕があれば購入できます。
土地に問題があるわけではなく、購入を希望する人と土地とがマッチできなかったのだと思いました。
私たちは、探す土地の条件を出す最初の段階で間違えていたので、あるはずのない「掘り出し物」を探して見つけられずにいたのです。
不動産ジャパンで見つけた希望の土地!
原因がわかった私たちは、もう一度最初から考え直しました。
新居の購入に可能な予算の内、土地に使える予算と最低限必要な土地の坪数を考えました。それで購入可能な土地の坪単価が出ます。
その坪単価から購入できる土地がある地域を探してみると、実際に土地を買えそうな地域は数カ所だったのです。
そして、見学した2件の土地があった地域の坪単価が、とんでもなく高いことを知りました。
私たちがたどり着いた購入可能な土地がある地域は、考えてもいなかった場所でしたが、希望に近い土地を購入することができました。
最終的に、私たちが購入した土地を見つけたのは、不動産ジャパンというサイトでした。不動産ジャパンには、他のサイトが掲載していない物件が、まれに掲載されていたりするようです。
私たちが購入した土地は、かなり前に売りに出されていた土地のようですが、長い間一度も問い合わせがなかったそうです。
私たちも他の不動産サイトで見かけたことがなかったので、ある意味「掘り出し物」と言えないこともないかも。
住み替えで土地探しを始めた時期や購入するまでの流れをまとめた記事はこちらに…
不動産ジャパンの物件は、レインズとほぼ同じ!?
不動産の購入や売却を検討されたことがある方でしたら、一度はレインズという言葉を聞かれたことがあると思います。
レインズとは、全国の不動産業者が加入している、Real Estate Information Network System(不動産流通標準情報システム)の略称です。
国土交通大臣から指定を受けた、不動産流通機構が運営しているコンピュータ・ネットワーク・システムの名称です。不動産ジャパンには、そのレインズとほぼ同等の物件情報が掲載されているようです。