少し寒くなってきたので、石油ファンヒーターの電源を入れたのですが、何となく臭いような気がしました。
しばらく振りに使うからこんなものかも…と、しばらくそのまま使っていたのですが、時間が経っても部屋はうっすら臭いままです。
少しですが、目も頭も痛くなってきたような気もします。
猫たちは大丈夫かと様子を見ても、普段と変わりなく眠っています。
猫は、嗅覚が人間の数万から数十万倍と言われるので、このにおいが迷惑じゃないはずがないのだけれど…と、思いながら、とりあえず換気をしました。
それから、インターネットで石油ファンヒーターが臭いときの原因を探ってみました。
探しながら、頭の隅っこに思い当たることもあり…
石油ファンヒーターが臭い原因
石油ファンヒーターが臭いのは、どうやら不完全燃焼を起こしているようです。
石油ファンヒーターを収納する際に、残った灯油の処理をキチンとしていなかったことが、一番に考えられる原因のようです。
春先に石油ファンヒーターの灯油タンクが、空になるまでは使い切ったのですが、面倒くさくてそのまま収納してしまいました。
だけど、いつもキッチリとメンテナンスをして収納しているわけではないし…
今回みたに手抜きで収納してしまうことの方が、どちらかと言えば多かったんだけど…これまでは大丈夫だったのに、今回に限ってなの?
ですが、しっかりメンテナンスをしなかったことが原因で、不完全燃焼を起こしていることが考えられるようなのです。
不完全燃焼の見分け方と怖い理由
物質が燃焼するときに、酸素が不足すると不完全燃焼を起こします。
炎の色で確認できるようで、石油ファンヒーターの炎はスリットの穴から見ることができます。青っぽい炎で燃えているときは不完全燃焼の心配は少ないようです。
石油ファンヒーターの電源を入れたり切ったりする時の不快なにおいも、不完全燃焼が原因で起きているようです。
変質灯油も不完全燃焼の原因になる
また、変質灯油を使った場合も不完全燃焼になるようなのです。
変質灯油の見分け方は、瓶などに灯油をいれて後ろに白い紙を置いて灯油の色を確認します。正常な灯油は透明で、変質灯油はうす黄色く変色していて、酸っぱいにおいがするのでわかるそうです。
昨年の持ち越し灯油や湿度が高い場所、日光があたる場所に保管した灯油の使用は、石油ファンヒーターの故障の原因になるそうです。
そして、ウチの石油ファンヒーターの炎を確認してみると、画像のような薄青色に薄桃色が混ざったような、不完全燃焼の炎と同じような色で燃えていました。
不完全燃焼が怖い理由
不完全燃焼は一酸化炭素を発生させるので、それがとても怖いのです。
一酸化炭素は毒性が強い気体で色もにおいもない上に、ほんの少し吸い込んだだけでも気がつかないうちに中毒になります。初期症状は、頭痛、吐き気、めまい、不快感など風邪の症状に似ているため、一酸化炭素中毒とは気づかずに重症化させてしまうケースが少なくないそうです。
症状が重くなると意識があっても体が動かなくなり、その内に昏睡状態になり死に至る危険があります。
石油ファンヒーターが不完全燃焼を起こしているときの対処法
石油ファンヒーター本体に残っている古い灯油が原因で、不完全燃焼を起こしている場合は、古い灯油を抜き取って、新しい灯油と入れ替えることで、改善できることがあるようです。
なので、新しい灯油と入れ替えてみます。
石油ファンヒーターの本体に残っている灯油を空にする
この作業は、石油ファンヒーターを収納するときと同じ方法です。
作業をするときは、使い捨てのゴム手袋で手をしっかりガードしておかないと、後で手についた灯油のにおいに苦しむことになります。
石油ファンヒーターの灯油タンクを入れる蓋を開けると、底の凹んだ部分に灯油が溜まっているので、その灯油を全て取り除きます。
凹んだ部分には、「オイルフィルター」が入っているので、それも取り出してゴミや汚れを取った後に灯油で洗います。
このフィルターは、ゴミや不純物を取り除くための「ろ過フィルター」です。
「ろ過フィルター」を洗うときは、お水を使うのは良くないようで、必ず灯油で洗います。
そして、石油ファンヒーター本体に残っている古い灯油を取り除きます。
灯油は思った以上に残っているので、最初からティッシュペーパーやキッチンペーパーに染み込ませて取り除くのは難しいので、殆どをポンプで吸い出してから、残りをペーパーに染み込ませて取る方が、作業がしやすいです。
ポンプは、灯油ポンプの先をカットして使う方法もありますが、安価な石油ファンヒーターや石油ストーブ専用のスポイトが、楽天市場などで販売されています。
再度電源を入れてみる…
清掃を済ませて電源を入れてみたのですが、残念ながら改善されません。
どうして?買って5年くらい経つので、寿命が近かったところへ古い灯油を使った為に、壊れてしまったのでしょうか?
メンテナンスは、とても大切なのですね。
面倒だからとそのままにせず、大切に使わなければと実感しました。
また、一般の方が暖房器具を分解して修理することは、とても危険なので専門の業者さんに依頼するのがいいようです。
石油ファンヒーターのその後…
後日談です。
リビングの石油ファンヒーターがダメになったので、買い替えるまでの間、長男の部屋の石油ファンヒーターを借りることに…
灯油を入れて点火…ところが、それもまた臭かったのです。
それは、昨年買ったばかりなので、寿命だとは考えられませんでしたが、原因がわからないのでそのまま放置して、仕方なく小型の電気ファンヒーターを購入して使っていました。
十分暖かいとは言えないけれど、重い灯油を買って来る必要がなくなって良いか~と、思っていたのですが、本格的に寒くなると、小型の電気ファンヒーターでは力不足なのです。
そして、石油ファンヒーターをもう一度引っぱり出してくることに…
再度点火…当然だけど「やっぱり臭い!」「原因はいったい…?」
後、考えられることは、「もしかすると買ったばかりの灯油が古かったのかも?」ということでした。
考えにくいことだったのですが、ダメ元で残っている灯油を処分してもらって、新しい灯油を買ってきました。
もう一度、石油ファンヒーターを清掃して(2台に増えました)点火してみました。
最初は、やはり臭かったのですが…「あれ?」段々とにおいが消えてきたのです。
そして現在は、気になっていたにおいも大丈夫で、2台とも正常に使えています。
灯油が本当に古かったのか、確認はしていないのでわからないままなのですが、回転が悪いお店で購入すると、そういうこともあるようで…