11月19日は「世界トイレの日」なのだそうです。
世界トイレ機関(WTO:World Toilet Organization)の調査によると、人が一生のうちにトイレで過ごす時間は、約3年だそうです。
トイレを利用する回数は1年で平均2500回となり、1日にすると平均8回もトイレに行っていることになります。
というような調査結果を見ると、トイレの時間も睡眠や休息と同じくらい大切に思えます。
トイレタイムをリラックスして過ごしたいので、ついつい長居したくなる「快適なトイレ」について考えました。
ちょうど良いトイレの広さはどのくらい?
家中で一番小さなスペースであり、ついつい生活感が出てしまうトイレを、お洒落でリラックスできる空間にするために、快適に過ごせる理想の広さを考えてみます。
一般的なトイレのスペースは、0.4坪・0.5坪・0.75坪の3種類です。
0.4坪~0.5坪のトイレが一般的です。家(ウチ)のトイレも0.5坪です。
もう少し広くしたかったのですが、間取り的に厳しかったので広くできませんでした。
マンションや戸建ての2階、階段下のトイレなどは0.4坪のことが多いようです。
0.75坪はやや広めのゆったりとしたトイレです。
- 0.4坪(78cm~123.5cm)マンション、戸建ての2階、階段下
- 0.5坪(78cm~169cm)一般的な戸建て
- 0.75坪(123.5cm~169cm)広めの住宅
将来介護の事を考えてデザインする場合は、2人が同時に入れる0.75坪のトイレにタンクレスの便器を組み合わせると、ゆったりとした空間を確保できそうです。
トイレに手洗いカウンターは必要?
小さなお子さんや高齢者とお住いのご家庭では、トイレの手洗いカウンターは、タンクに手洗いが付いていタイプのトイレと比べると、使いやすいので重宝されると思います。
また、トイレを家族だけで使うのであれば、トイレから出て洗面所で手洗いをすることに抵抗はないでしょうが、来客があった場合など、トイレから洗面所まで案内するのは、少々気を遣ってしまいそうです。
やはり、お客様をもてなす上では、トイレに手洗いカウンターがあればぐっと良い印象になりますし、さらに鏡も設置すれば、よりお洒落な雰囲気になります。…が、あくまでも理想ですよね。
ウチのトイレの手洗いは、タンクに手洗いが付いているタイプです。
カウンターに手洗いを付ける場合は、給排水設備が必要で、その分の費用がオプションになるので、仕方なく諦めることにしました。
トイレの照明の快適な明るさは?
トイレにダウンライトの照明は、スッキリとスタイリッシュな雰囲気で飽きがこなくて良いようです。
家(ウチ)のトイレにも電球色のダウンライトを1つ設置しています。
快適な明るさを考えると、トイレに100ワットの電球は明るすぎで、60ワットが最適な明るさのようです。
これをLEDライトにする場合は、500ルーメン前後が適切な明るさなのだそうです。
LEDライトは、明るさの表現が電球や白熱球とは違い、ルーメン(lm)と表現します。ワット(W)は、消費電力のことを指しています。
LEDの照明では60ワット相当を810ルーメンと換算しています。
そうすると、今までトイレの電球に60ワットの白熱球を使っていたのなら、LEDでは810ルーメンの電球となりそうですが、トイレなどの狭い空間で真上に照明器具がある場合では明るすぎるように感じるらしく、50ルーメンくらいが適当なようです。
照明を設置する場所は、トイレの中央ではなく便器を覗いたときに、頭で便器の中が影になってしまわない場所に設置します。
これは、健康のためのセルフチェック、排せつした便を確認するためです。
また、夜中にトイレに起きた場合など、明るいと目が覚めてしまうからという理由から、明るすぎないぼんやりと柔らかい電球を、足元の方に向けて設置するとうい方法もあるようです。
光の明るさを調整できる調光機能付きの照明器具を活用するのも良いらしく、夜は日中よりも暗めに設定することで、眩しさを抑えられます。
夜中、トイレに起きた後の睡眠を妨げない照明を選ぶという優しい気遣いで照明を考えるのも良いですね。
トイレに窓は要る?要らない?
トイレには、換気扇が必ず設置されているので、換気を目的とした窓について必要か不要かを考えると、必ずしも必要ではないと思います。
ですが、明り取り窓として考えた場合は、あった方が良いように思います。
「換気扇同様、照明器具も設置されているのでは?」と、思われるかも知れないですが、太陽光と照明器具とでは光の質が違います。
気持ちよく晴れた日に、明るい太陽の光で満たされているトイレをイメージすると、とても健康的で清潔に感じます。
リラックスできる快適なトイレについては、まだまだ考えられることがたくさんあると思います。